日常は分厚い

吉野弘さんの詩は 祝婚歌や夕焼けなどで馴染んでいたつもりだけれど 年を経て この詩を読んだ時に この詩人の視点のたしかさに 感じ入ったのです    「みずすまし」  吉野 弘  一滴の水銀のように やや重く  水の面を凹(くぼ)ませて 浮いている  泳ぎまわっている  そして時折 ついと水にもぐる。  あれは暗示的な行為  浮くだけではなく もぐること …

続きを読む